タダシップと網膜動脈閉塞症

タダシップは、海外で開発されたED治療薬の一種であり、先行する医薬品と同様の成分を配合した、後発のジェネリック医薬品という扱いになっています。そのため、先行する医薬品と比較すると、開発コストなどが低く抑えられているため、その分だけ価格も安くなっています。
このタダシップには、血管拡張作用があるため、性行為の前にあらかじめ服用しておくことによって、性器の動脈の血管が拡張して、海綿体全体にわたって血液が十分に行き渡るようになり、正常な人とかわらないような硬さが長時間維持できるようになります。特に、他のED治療薬が、服用してからせいぜい3時間から5時間程度しか効果がないのに対して、このタダシップについては、最大で36時間にもわたる効果が認められているというところがポイントとなっています。
ただし、タダシップは現在のところ国内未承認薬となっていますので、市中の薬局などでは購入することができず、海外に行ってその場で使用したり、あるいは少量だけ個人輸入といった特別な方法でしか入手ができません。個人輸入で入手できたとしても、医薬品副作用被害救済制度が適用されないため、その使用は完全に自己責任の範囲となります。
また、タダシップの服用は血圧の変化などをもたらすことから、全身にわたる副作用が起きるおそれについても指摘されています。たとえば、網膜動脈閉塞症や網膜静脈閉塞症などの症状がありますが、これらは眼の網膜に血液を送り出したり、または要らない血液を送り返したりしている動脈や静脈が詰まってしまい、視野が欠けたり視力が低下したりするものです。そのほかにも軽易な頭痛、腹痛、吐き気などはよく見られますので、深刻な場合は医師に相談することが必要です。